前回のおさらい
令和4年度行政書士試験 問題9 行政法 行政契約を解いてみる。水道法の定める正当の理由とは?公害防止協定の立ち位置
行政調査はちょっとクセのある要点がありますが、全体的には容易なのでサクッと覚えましょう。
なものはどれか。1 警察官職務執行法には、警察官は、職務質問に付随して所持品検査を行うことが
できると規定されており、この場合には、挙動が異常であることに加えて、所持品
を確認する緊急の必要性を要するとされている。
2 交通の取締を目的として、警察官が自動車の検問を行う場合には、任意の手段に
より、走行の外観上不審な車両に限ってこれを停止させることができる。
3 行政手続法においては、行政調査を行う場合、調査の適正な遂行に支障を及ぼす
と認められない限り、調査の日時、場所、目的等の項目を事前に通知しなければな
らないとされている。
4 国税通則法には、同法による質問検査権が犯罪捜査のために認められたものと解
してはならないと定められていることから、当該調査において取得した資料をその
後に犯則事件の証拠として利用することは認められない。
5 行政調査の実効性を確保するため、調査に応じなかった者に刑罰を科す場合、調
査自体の根拠規定とは別に、刑罰を科すことにつき法律に明文の根拠規定を要す
る。
できると規定されており、この場合には、挙動が異常であることに加えて、所持品
を確認する緊急の必要性を要するとされている。
→いきなり「警察官職務執行法」と来ました。この瞬間に、「この肢は答えではないな」と思いました。
難易度☆☆
2 交通の取締を目的として、警察官が自動車の検問を行う場合には、任意の手段に
より、走行の外観上不審な車両に限ってこれを停止させることができる。
→任意だから一斉検問してもOK、という判例があります。なので×
S55.9.22 難易度☆
3 行政手続法においては、行政調査を行う場合、調査の適正な遂行に支障を及ぼす
と認められない限り、調査の日時、場所、目的等の項目を事前に通知しなければな
らないとされている。
→よっぽどのことがない限り、事前通知はいらないそうです、いきなり調査してもOK。なので×
S48.7.10判例 難易度☆
4 国税通則法には、同法による質問検査権が犯罪捜査のために認められたものと解
してはならないと定められていることから、当該調査において取得した資料をその
後に犯則事件の証拠として利用することは認められない。
→難易度☆☆☆ 犯則事件の調査を目的として、行政調査を行うことは違憲になるが、行政調査の際にたまたま犯罪が発覚した時は認められます。なので×
難しいです、頑張って何回も勉強しましょう!
5 行政調査の実効性を確保するため、調査に応じなかった者に刑罰を科す場合、調
査自体の根拠規定とは別に、刑罰を科すことにつき法律に明文の根拠規定を要す
る。
→超重要です!が「憲法」の範囲のような気がします…
「手続き」に法律の根拠が必要で、罰則にも法令が必要なのです。手続きと罰則をまとめて法律で定めたらダメなんですね。
なので〇です。
回答は 「5」
↓他の記事も観てください↓
令和4年度行政書士試験 一般知識で12問正解しました。私の解き方を公開します。問題52林業!?超低正解率!?③
令和4年度行政書士試験 合格発表はいつ?どのように発表される?どのように通知される?北海道行政書士会が配布していたペーパーを読もう。
コメント