当年の行政書士試験が終了すると、必ずと言っていいほど「没問」についての話題がツイッターなどで出てきます。
令和3年行政書士試験の問題37没問について各予備校のメイン講師のコメントまとめ。Lec 没問にすべき問題 伊藤塾 没問にならない可能性はあるが、ならないと怒りを覚える アガルート 没問の疑義の理由のみ解説 Tac 解答肢を1と4とし没問扱いで試験センターに質問状 辰巳 没問になる 大原 指摘なし。
— ふゆつき@行政書士受験引退家庭教師 (@fuyutuki_koshi) November 23, 2021
上記のように様々な意見のツイートがあります。
没問とは行政書士試験を作成している「行政書士試験研究センター」が解答が複数ある質問や回答を導き出せない問題を出題していしまったとき、その問を全員正解等の処置を行うことです。
つまり、問題作成者側のミスです。
様々なサイトで過去問をダウンロードすることができますが、その際に設問の番号が飛んでいるところは没問の可能性が高いです。(法改正で問題が成立しない場合や、問題自体に著作権がある場合も飛んでいる可能性があります。)
↓過去問はこちらへ↓
ツイッターでは没問を期待する人が多くあります。
予備校の先生方も没問を推すような発言があります。
私の考えでは
合格者は増えるが、没問によって受かる人、落ちる人が出てくる、だと思っています。
まず、1問が没問だとすると平均点が4点上がります。それによって合格者が増えないことは数学上おかしいです。ただ、行政書士試験には「記述式」という行政書士試験センターに大きな裁量のある問題形式があります。これがよく言われている「ブラックボックス」です。
それは、もちろん合格者数の操作です。
合格率10%前後を維持するためだと思われます。なので、例えば没問があって合格率を20%になりそうなときは記述式の採点を厳しくすることで10%近くに持っていくことでしょう。
マークシート178点 記述0点 没問4点 で合格の人はラッキーです
マークシート140点 記述34点 没問4点 で不合格の人は、もしかすると没問がなければ記述式の採点が厳しくならず、34点だったところが40点になり合格だったかもしれないのです。
もちろん、他の出題の難易度や受験生のその年のレベルによるので予想するのは難しいです。
ただ、最初に書きましたように、没問で4点も平均点が上がる計算なのに合格者数が大きく減ったりするのは、公式に認めていない記述式の裁量を認めてしまうようなものなので、多少の合格者の増加は期待できます。
だから、予備校の先生方も没問だとネットで呼びかけるのでしょうね。
まとめますと
- 試験が終わって、記述式頼みの人はあんまり没問はうれしくない。
- その他の人は没問を期待する。
というような感じです
皆様のお役に立てれば嬉しいです。
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